発芽玄米のおいしい秘密
発芽玄米とは
発芽玄米とは、白米に精米する前の玄米を約2日程度ぬるま湯に浸し、1mmほどの芽が出た状態のもののことを言います。
その際に玄米の中では、発芽するために必要な栄養素を玄米の内部に貯めていくため、
玄米の中に眠っていた酵素が活性化して栄養素が増えていきます。
発芽玄米の栄養素
発芽玄米の栄養価の高さは、他の主食に比べて群を抜いています。
それは、もともと栄養価の高い玄米を発芽させることで酵素が活性化し、
発芽前には存在しなかった人体に有用な成分が新しく作られたり、
発芽前には十分に消化吸収できない成分が発芽によって吸収しやすくなる変化によるものです。
その豊富な栄養素の中でも、近年注目されている成分「ギャバ」は白米の約10倍も含まれています。
- ギャバの働き
- ギャバには気持ちを落ち着かせる「抗ストレス作用」があります。
抑制系の神経伝達物質として、ストレスの緩和、興奮した神経を落ち着かせる働きをしています。
ドーパミンなど興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑えて、リラックス状態をもたらす作用があるのです。
常にストレス受けている現代人は、ギャバが不足しがちだと言われています。
発芽玄米のおいしさ
玄米を発芽させるメリットは美味しさにもあらわれます。
まず、発芽により玄米特有の硬い糠がやわらかくなるため、通常の玄米よりもやわらかく食べることができます。
また、普段食べられている白米と同じように炊飯器で手軽に炊くことができます。
さらに、発芽によって活性化した酵素の働きで、糖質が分解されて甘みが増すとともに、たんぱく質が分解されて旨み成分であるアミノ酸が増えて、豊富な甘みと旨みがうまれます。
発芽玄米の炊き方
一番手軽に炊く方法は、普段食べている白米に、軽くすすいだ発芽玄米を混ぜて炊飯器の白米モードでお手軽に炊くことが出来ます。
時間がある場合は30分〜1時間前から炊飯器で水に浸して、浸水させておくと水分をしっかり吸ってより美味しく炊くことができます。
しかし、発芽玄米は普通に炊くと、白米より固めに仕上がってしまいます。
柔らかめがお好みの方や年輩の方やお子様に、噛み締める負担がなく柔らかく食べやすい、発芽玄米の炊き方をご紹介します。
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お湯を沸かします
まず、お湯を沸かします。
翌朝のご飯の準備でしたら、前日の夜寝る前に準備すると、朝起きてすぐに食べることが出来ます。 -
炊飯器にお米を投入
つぎに炊飯器にお米を投入します。
軽くすすいだ発芽玄米を炊飯器の釜に入れてください。
このとき、白米のようにとぐと「ギャバ」などの水溶性の栄養素が流れてしまいますので、必ずとがずに軽くすすぐ程度にしてください。 -
炊飯器にお湯を投入
お湯が沸いたら、お米を入れた炊飯器にお湯を投入します。
お湯の量 2合 3カップ 3合 4.5カップ 4合 6カップ 5合 7カップ
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炊飯器のスイッチをオン
蓋をしたら、三時間程度置いてから炊飯器を白米モードの普通炊きで炊飯します。 早炊きにしてしまうと、硬くなってしまいますので普通炊きで炊いてください。 前日の夜寝る前に準備される場合は翌朝にタイマーをセットしておけば、 翌朝にはおいしい発芽玄米が炊けています。
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炊きあがり
炊けてもすぐに食べずに、10分程度蒸らしてからお食べ下さい。